●ブラジルのお話と標高♪
2008年7月にブラジルへ行ってきました。
旅の様子は↓
//www.ko-hi-koubou.com/hpgen/HPB/categories/39562.html
いやーーーー遠かった!
成田からアメリカのダラスまでが14時間。
そこで3時間乗り継ぎの時間調整後、サンパウロまで10時間。
計27時間!! 乗客は横になって寝ていました。(笑い)
でも。。。。「食べな!」って起こされるんですよ。
機内食を配っているCA(キャビンアテンダント)さんに。
それで、水を渡されて「食べたくなければ歩きな」って言われて。。
周りを見るとみんなが歩いている。。
そうか!エコノミー症候群対策でした。やさしいんだか怖いんだか。。
皆さんはブラジルって聞くと、灼熱のサンバ、暑い、南の国なんて想像をされると
思います(勝手に決めつけていますが。。)
日本が7月って事は、南半球のブラジルは冬なんですよ。
しかもブラジルは日本の面積の24倍(!!)もある国です。
南北も広く、気候帯も変わります。
さらにコーヒーの産地は山の上でタダでさえ朝晩は冷え込む。。
これを忘れていた私。。。トレーナーを1枚持っていったくらいで
大丈夫だろうなんて思っていたら、なんと朝晩が寒い寒い!!
ホテルの毛布を4枚くらい借りてきて巻き付けて寝ていました。
部屋にはカーテンがないから窓から冷気が降りてくるし、
シャワーはみんなが同時に使うとヒーターの電圧が下がって水になるし。
(泊まったホテルのシャワーは、ボイラーで沸かしたお湯でお湯を貯めておく
のではなく水道の出口にヒーターがついていて、水を温めてお湯にするのです。)
とても愉快な旅でした。はははっ(笑うしかない)
まだまだ、面白いお話がありますが、また今度。
7月は日中は30℃を超えますが。朝晩は10℃以下まで下がります。
この20℃の温度差が美味しいコーヒーを産むわけです。
(やっとコーヒーの話が出てきた)
日中と朝晩の温度差があると実が締まり堅い実(豆)が出来ます。
堅い実(豆)は水分が外に出にくいため、長い期間おいしさが続くわけです。
新米が時間が経つと水分が抜けて美味しくなくなるのと同じです。
ですから一般的には、コーヒー豆は標高の高い地域の方が美味しい豆が作られます。
もちろん何をどうやって作るかが決め手ですが。
また、標高が高くて温度差のある環境の厳しいところでは、
コーヒーの実は多く採れません。
ですから、美味しくなる豆を植えて手間暇掛けて育て、値段を高くするわけです。
ちょっと話は飛びますが、ガテマラではコーヒー豆の作った標高でグレードが決められます。
標高の一番高い地区の豆は「SHB(ストリクト・ハード・ビーン)」と呼ばれ、
標高の低い豆より高値で取引をされます。
もちろん固い豆が全て美味しい豆とは限りませんよ。
ちゃんとカッピングをして、味の良いものだけを
戴きます。
カッピングのお話はまたいつか。
ガテマラ-サンタカタリナ農園
//www.ko-hi-koubou.com/SHOP/s401.html
標高の低い(500mくらいから)エリアは一年中暖かいので、
たくさんのコーヒー豆がとれますが美味しい豆が作れません。
ですから、大量に穫れるコーヒーの木を植えます。
その木は、缶コーヒーやインスタントコーヒーに使われる
カネフォラという品種です。
このお話はまたいつか。