コーヒー豆の木の栽培のお話♪

皆さんご存じのようにコーヒーは赤道に近い地域で栽培されます。
世界1の生産国はブラジルです。

コーヒーの木の種類は2つあり、一つはカネフォラ種、もう一つは
アラビカ種です。カネフォラ種は一般的にインスタントコーヒーや
缶コーヒー用の豆として利用されます。

対してアラビカ種は喫茶店などで出だされるコーヒーに使われます。
スペシャルティーコーヒーはアラビカ種です。

さて、アラビカ種はカネフォラ種に比べてデリケートです。
育つ温度帯もアラビカ種の方が低い温度帯(15-24℃くらい)で育ちます。
25度以上では光合成の能力が低下し、30度以上では葉が焼けてしまいます。

標高の高い地域でおいしいコーヒー豆が出来るのはその為もあります。

ブラジルに行った時に農園主が
「一日に数時間コーヒーの木も昼寝をさせる」
と言っていました。
もちろん木が昼寝をするわけではありませんが「休ませる」という比喩です。

一日中強い太陽光線に晒されているとコーヒーの木はまいってしまうのです。
そのため、シェードツリーと呼ばれる日陰を作る木を植えます。

このシェードツリーは豆科の木がいいとされています。
植えられた土壌の栄養をこの木が吸収してしまってはもったいないからです。
もう一つは空中の窒素を土壌に固定する役目も担っています。
さらに土壌の乾燥も緩やかになるのだとか。

アフリカマラウイなどではバナナの木が植えられているそうです。
バナナの木は水分の吸収がいいため、あまり向いていないそうですが
食べられるという恩恵があり人気があるそうです(笑い)

もちろん全ての地域でシェードツリーが植えられているわけではなく、
地域の特性も考慮されます。雨の多い地域や霧の多い地域では不要ですね。

コスタリカに行ったとき、夕方になると山の上に発生した霧が下の地域に降りてくる様子を
見ることが出来ました。とっても幻想的でしたよ。