コーヒー豆知識の過去分
コーヒーの精製のお話しの2
今回もちょっと内容がややこしいです(笑い) このお話も先週と同様ちゃんと最初から書くと、すごく長くなりますので だいぶ端折(はしょ)ります。 それでも長くなりますが(笑い) どうぞお付き合いを!コーヒーでも飲みながらどうぞ♪ 前回(Vol.3)はナチュラル精製についてお話しましたが、 今回はそれ以外の精製方法について少しばかり。 その一つが、ウォシュド(水洗式)です。 読んで字のごとく、「水洗い」です。 収穫してきたコーヒーの実(これをチェリーといいます)を 水槽に入れ、未熟豆、枝、葉などを浮かせて取り除きます。 水槽の底から、熟したチェリーを吸い取り選別し、機械にかけ、 外皮と果肉を剥きます。 これでコーヒー豆(種)が出てきます。 ひとつの実の中に入っているコーヒー豆は通常2つです。 枝の先端に出来た実には、2つに分かれないで1つのままの実が なることがあります。 これは「ピーベリー(丸豆)」と呼ばれます。 このピーベリーだけを集めて売っているところもあります。 ピーベリーだけがなる木があるわけではありません。(笑い) チェリーの果肉を剥いた豆の表面には、果肉の残骸や、粘着物質(ぬめぬめ) がたくさん付いていますので、発酵槽と呼ばれる水槽に8時間程度浸けて、 微生物にそれを食べさせきれいにします。 水洗いした後、天日乾燥か、乾燥機によって乾燥させます。 まだ終わりませんよ!(笑い) 乾燥したものを「パーチメント」と呼びます。 お米で言うなら「玄米」状態です。 パーチメントで40日程度寝かせた後で、脱穀機にかけきれいにし、 パーチメントとシルバースキン(銀皮)を剥いて、 コーヒーの生豆(なままめ)が出来上がります。 この精製方法で出来上がったコーヒーの生豆は、 とてもきれいに掃除がされ、濃い青緑色になります。 この後は大きさを揃えて、異物を除去し、麻袋に入れて出荷となります。 結構手間がかかっているでしょ。 ですので、水洗式は水の豊富にある地区でないと出来ないわけです。 そのうえ、手間が掛かるのでコストが高くなります。 水洗式で作られたコーヒー豆の味澄んでいてきれいな味です。 この他の精製法に関してはまたの機会に。