インドネシアコーヒー豆紀行2008年
その3
2008年1月28日月曜日
いよいよ現地に出発です。
途中でガソリンスタンドに寄りましたが、
HONDA製のバイクがありました。
近くに小学校がありました。
カメラを向けると校庭中の子供達が集まってきました。
2時間後にリントン地区に入りました。
標高も上がり、1300mくらいです。
当店のマンデリンを生産している農家さんの一つを
訪問しました。
農園を見て驚いたのは、コーヒーの木の生育環境です。
樹齢30-40年の在来種が現役で生えています。
そして、地面が腐葉土で覆われ、踏み込むとふわふわします。
この木はどこの農家さんでもあるわけではなく、この地区でも
数えるくらいの数しかないそうです。
しかもどの農家さんがどういう木を持っているのかは、
秘中の秘だそうで、集荷業者も地元出身の人でないと知らないらしいです。
在来種ではなく、改良種もありますが、実の成りがいいのですが、すぐに
活力がなくなってしまうとのことでした。
木も背が高く、枝が柳のように地面まで垂れ下がっています。
幹も太くコーヒーの木とは思えません。
品種はティピカ種です。ティピカ種の葉は若い葉が茶色っぽいのが特徴です。
種子の粒が大きく、口入れるととっても甘かった!
インドネシアの農家は農園を持っていません。
コーヒー豆だけを作っているところもあれば、他のものも作っている
農家もあるようです。
コーヒーの品種も混在していて、おおざっぱにマンデリンとして
流通したいるそうです。
ですから、単一品種のいい豆だけを手に入れられるかが問題となるわけです。
インドネシアのコーヒー生産者の平均所有農地は、0.8ヘクタール
だそうです。一年間の平均収穫量は生豆で500kgくらいだそうです。
チェリーの状態で約2トン程度です。
家族経営です。
インドネシアのコーヒーは分業制です。
農家はチェリーを摘んで、実を剥き、種子を洗います。
それを集荷業者が各農家から集め、ある程度まで精製をし、
それを輸出業者に渡します。輸出業者が最終の乾燥、ハンドピック、スクリーン
などの行程を掛け、輸出します。
農家は摘んできたチェリーをこの機械を使って実を剥きます。
手動の機械で、おもしろいように実が剥けました。